乳がんの教科書

「しこりがある=乳がん」で決まりなの?

「乳がんの症状は?」と聞かれた場合、
多くの方がイメージするのは「しこり」ではないでしょうか。

 

確かに、しこりは乳がんの代表的な症状。
胸にしこりがある場合は乳がんである可能性も高いです。
実際、「胸にしこりがあるんだけど…」と病院を受診して
命拾いをした方もたくさんいらっしゃいますよね。

 

しかし、乳がんだからといって必ずしもしこりができるとは限りません。
しこりができないタイプ乳がんもありますし、
しこりができた頃にはかなり病期が進行している場合もありますので
注意が必要です。

 

乳がんは初期では無症状な場合が多く、
しこりとして認識できるようになるまでに数年を要します。

 

初期の頃には、しこりも見つけられなければ
身体の倦怠感や皮膚の異常などを感じることもありません。
そういう意味では、静かに進行するタイプのがんと言っても
良いのではないかと思います。

こんなしこりにご用心!

乳がんだからといって必ずしもしこりができるとは限りません。

 

…とはいえ、胸にしこりや違和感を伴う症状も乳がんの特徴の一つ。
一般的に、良性(他に転移せず、発生した場所に留まるタイプのがん)の場合は
消しゴムのような感触。

 

悪性(他に転移するタイプのがん)は石のような硬い感触であると言われています。

 

良性の場合は、くりくりっとした感触で、指で押すと逃げる感じ。
これに対して、悪性は周りの組織とも癒着しているような感触で
指で押しても動かないという特徴があるようです。

 

ある程度の年齢(20代後半)になったら、
毎月1度は自分の指で自己健診をしてみましょう。
しこりの有無や、しこりがあった場合の感触などをチェックしておけば、
大きくなる前に発見して治療を始めることができます。

 

ちなみに、乳がんで最もしこりができやすい場所は「乳房の外側の上部」。
続いて、「乳房の内側の上部」、「外側の下部」、「中心部」、
「内側の下部」と続きます。

 

また、わきの下もしこりができる確率高!わきの下も必ずチェックしましょう。

 

しこりがない場合は…

自分の指でしこりを見つけられない場合でも、
「自分は大丈夫だー」なんて安心してしまってはいけません!
単に見つけられないだけかもしれませんし、
しこりができないタイプの乳がんなのかもしれません。

 

実際、しこりは5mm以上の大きさにならないと
手で触ってもわからないと言われています。
手遅れにならない段階で乳がんを発見するためにも、
1年に1度のがん検診は欠かさないようにしましょう!

 

病院で行う検査としては超音波検査やマンモグラフイがあります。
特にマンモグラフィは、乳がんの初期症状である
小さな「石灰化」を見つけることが可能。

 

石灰化とは、壊死した細胞にカルシウムが沈着したものです。
乳がんによる石灰化の特徴は、
線状になっていたり、枝分かれしたりしていること。
しかし石灰化には目立った自覚症状がないため(手で触っただけでは分からない)、
このマンモグラフィ検査が非常に有用なのです。
(※詳細はマンモグラフィの項目を参照のこと)

 

全ての石灰化が悪性の乳がんにつながるわけではありませんが、
いずれ悪性に変化することもありますので
定期的な検診によって石灰化を見つけておくことが大切です。