乳がんの教科書

乳がんの誤解

乳がんの症状といって真っ先に思い浮かぶのは「しこり」ではないでしょうか。
胸にしこりができた経験のある方でなければ、
その感触はなかなかイメージができないかもしれませんね。

 

でも、1番気になることは、
「そのしこりに痛みがあるのかどうか?」ということではないでしょうか。
誰でも、痛いのは嫌なものですよね(笑)。
乳がんであるというだけでショックなのに、この上痛みがあったら…
と、悪い想像ばかりして
検診から脚が遠のいている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

結論から言うと、痛みを伴う乳がんもあれば、痛みがない乳がんもあります。
しかし、多くの場合は、
乳房の痛みを感じて病院を受診する方が多いようですね。

 

実際、筆者の母も、乳房の痛みを訴えて病院を受診し、乳がんが発覚しました。

痛みがあるから乳がんとは限らない

乳房の痛みを覚えて病院を受診した場合、
まずは医師による触診や乳腺の超音波検査、
マンモグラフィーなどの検査を行います。

 

その結果、乳がんの疑いがある場合には、
「針生検」という細胞をとって調べる検査を行います。

 

ちなみに、一般的に、
乳房に痛みがあるからといって乳がんであるとは限りません。
多くの場合は、細菌感染などによる「乳腺炎」の痛みである可能性が高いのです。

 

「乳腺症」であった場合は、
定期的に通院して様子を見るということになります。

 

また、同じように乳房に痛みを感じる病気として、
「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」があります。
これは、チクチクした痛みを伴うもので、
「水疱瘡ウイルス」というウィルスが原因で起こる症状。
やがて痛みがある部分が赤くなり、
「水ぶくれ」になってくるという特徴があります。

 

この帯状疱疹の痛みや水ぶくれは乳がんと良く似ているので、
「これは乳がんでは…」と誤解してしまう方が多いようですね。
しかし、実際には乳がんとは全く関係ありませんので、
あまり怖がらずにまずは病院を受診してみましょう。

 

この他にも、肋骨や肋軟骨などの感触を「しこり」と間違えてしまい、
「乳がんだ!」と早とちりしてしまう方も多いよう。

 

いずれにしても、自分の乳房に何らかの異常を感じたら、
専門医を受診することをオススメします。
たとえ早とちりであったとしても、後になって
「あの時に病院に行っておけば…」と後悔するよりはずっとマシです。

生理前の乳房の痛み

生理前になると胸が張ったり乳房に痛みが出たり…
といった症状を感じることはないでしょうか?
これを乳がんと誤解して不安になる方も多いかもしれませんが、
これは「月経前症候群(PMS)」と呼ばれるもので、乳がんとは別のものです。

 

比較的若い人にもみられる症状で、
ホルモンバランスと密接な関係があると言われています。
ホルモンの影響で乳腺が膨らみ、これによって神経が刺激されて、
乳房に痛みを感じるのです。

 

余談ですが、生理前で乳房に痛みを感じている時は、
マンモグラフィーの検査は避けるのがベター!
バストを思い切り引っ張って伸ばしたりするため、ただでさえ痛いこの検査。
生理前は、さらに痛みが増してしまうので、
できれば生理が終わった頃を見計らって検診の予約をしておきましょう。