乳がんの教科書

ホルモンと乳がん

乳がんに関しては、「コレ!」と限定できるような原因が
特定できていないのが実際のところ。

 

しかし、乳がんの発生・増殖には体内で作られる
“ホルモン”が深く関与していることが分かっています。
このホルモン量のバランスの崩れが、
乳がんの原因の一つではないかと考えられているのです。

 

そもそもホルモンとは、
身体の機能が正常に働くように調整する役割を担うもの。
様々な体内物質の代謝を調節し、
身体の状態を常に良好に保っているのです。

 

中でも、乳がんと密接に関わっているのが「女性ホルモン」。
一口に「女性ホルモン」といっても、「エストロゲン(卵胞ホルモン)」
「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2種類があり、
それぞれ作用が持つ作用も異なります。

 

乳がんで問題になるのは、特にエストロゲンのほう。
エストロゲンは、例えば、
女性の第二次性徴を促進させるホルモンとして知られていますよね。
要は、女性を女性たらしめている代表的なホルモンというわけです。

 

このエストロゲンをエサとして成長するタイプの乳がんがあり、
その場合は、乳がん細胞がエストロゲンをキャッチできないようにする
治療法が採用されます。

 

これは「ホルモン療法」と呼ばれる方法。
エストロゲンと合体することによって
「細胞分裂せよ」という指令を受け取っていた乳がん細胞が、
それ以上増殖できなくなる方法です。

 

ただし、エストロゲンの作用を受けないタイプの乳がんの場合は
効果が期待できない治療法。
乳がんの治療法を決める際には、
その乳がん細胞のバックグラウンド(いわゆる原因)を踏まえて
慎重に検討しなければならないのです。

肥満も乳がんの原因になる!?

あらゆる病気の原因として名を連ねているのが「肥満」。
実際、乳がんの危険リスクの一つとしても名前が挙がっています。

 

でも、それは一体、なぜ?
肥満と乳がんの間には一体どのような関係があるのでしょうか。

 

一つの説としては、コレステロールが高くなることが挙げられます。
そもそも、肥満の原因は食事の欧米化といっても過言ではないハズ。
バターやチーズ等の乳製品を多く摂取するようになったため、
乳脂肪に含まれるコレステロールも多く体内に取り込むこととなり、
これがエストロゲンの過剰分泌を促して
がんを誘引しているのではないかと言われているのです。

 

生クリームやカスタード、バターを使った洋菓子が大好き!
という女性は少なくない(実際、筆者も好きですw)と思いますが、
食べ過ぎは絶対にNG!
食事代わりにお菓子を食べるなんて、もっての他です。

他にはこんなことが原因で乳がんに…

乳がんの原因を考える上で、
「女性ホルモン」は決して無視できないポイントであることが
お分かりいただけたかと思います。

 

しかし、その他にも、
「遺伝」「生活習慣」といった原因が考えられます。

 

遺伝についての項目でも詳しくご説明していますが、
家系的に乳がんになりやすい体質の方もいます。
これは、いわゆる「遺伝子」によるもの。
ある遺伝子を持っているかどうかで、
乳がんになりやすいのかそうでないのかが分かります。

 

また、生活習慣に関して言えば、
次のようなことが乳がんの原因になり得るだろうと考えられています。

 

●飲酒習慣
●運動不足
●栄養バランスの偏り

 

特に、栄養に関して言えば、脂質を控えめにして
野菜・果物、食物繊維、豆類などが乳がん予防に効果的とされています。

 

…まあ、どんな病気に関しても同じことが言えるのですが(笑)

 

中でも、大豆に含まれるイソフラボンは乳がん予防効果が高いのだとか!
女性ホルモンの過剰分泌を抑制してくれるのだそうです。

 

これを機に毎日の食生活を見つめ直して「がん」の原因となる芽を摘み取り、
乳がんにならない身体づくりを心がけましょう☆