乳がんの教科書

セカンドオピニオンって何?

「セカンドオピニオン」という言葉をご存知でしょうか?
普段、病気とは縁がないという方には、
あまり馴染みのない言葉かもしれません。

 

しかし、女性の18人に1人が乳がんを発症すると言われている昨今。
あなたがセカンドオピニオンを求める可能性もゼロではありません。

 

セカンドオピニオンとは、その名の通り、「2番目の意見」を聞くこと。
最初に行った病院で受けた医師の説明を踏まえ、
「もっと別な治療法もあるのではないか」
「自分にとって最良の治療法が他にもあるのでは?」
…という可能性を確認するために、
他の医師を受診して意見を聞くわけです。

 

乳がんの治療法にはガイドラインがあるとはいえ、
医師によって考え方は異なりますので、
医師Aと医師Bとでは治療方針が違っているかもしれません。
その場合は、患者自身が納得のいくほうの治療法を選択すれば良いわけです。

 

自分の身体を医師任せにせず、
「自分の病気は自分で治す」
という前向きなモチベーションをUPさせる意味でも、
セカンドオピニオンを求めることは大切なことです。
「なんとなく最初に受診した先生に申し訳ない」
などと引け目を感じることはありません。

 

できれば、乳がん専門の医師を受診するのがベストでしょう。
参考: 日本乳癌学会 全国の乳腺専門医一覧

 

インフォームド・コンセントを大切に

セカンドオピニオンと同様に、
「インフォームド・コンセント」という言葉もよく耳にすると思います。

 

これは、
「医師は患者に十分な説明をして医療情報を提供し、
それに対して患者が納得・理解したうえで同意する」
…という意味。
もともとは、
「医療措置を受けるかどうかは、患者自身が決定する必要がある」
という考え方から生まれた言葉です。

 

ともすれば、患者側は、
「素人は医療のことはよく分からないし…」
「医師の指示に従って治療を受けていれば大丈夫だろう」
と、決定を医師任せにしてしまいがち。
かつては、それが当たり前だった時代もありますが、今は違います。

 

医師の立場としても、
「決めるのは○○さん自身ですよ」
…というスタンスで患者に接していますので、
病気について不勉強な患者はたしなめられたりします(笑)

 

患者は、自分がこれから受けようとする治療がどのようなものなのか、
他に選択肢はないのか、
そしてそれぞれの治療法にはどのようなメリットがあり、
どのようなリスクを覚悟しなければならないのか。
医師に納得いくまで説明を受け、
自分の意見や希望を持たなければなりません。

 

セカンドオピニオンは大切ですが、それ以前に、
「自分自身はどうしたいのか」が明確でなければ、
何人の医師に相談しても先へ進むことができません。

 

そのような意味でも、インフォームド・コンセントを大切にしましょう。

相談先と情報の収集

突然の乳がんの宣告。
本人も家族も、最初はショックで何も手につきません。
医師は「病気について勉強してください」と厳しいことを言いますが、
最初は茫然自失で、そんな気にはならないと思います。

 

しかし、そうは言っても、
少しずつ前へ進んでいかなければならないのが現実。
手術の要・不要、治療の方針、医療費はどうなるのか、
セカンドオピニオンをどうするか
入院が必要ならばその間の子供の面倒や仕事はどうするか…。
色々と決めるべきことはあります。

 

そんな時に力になってくれるのが、医療ソーシャルワーカーです。
ソーシャルワーカーは、
乳がん闘病に伴って生ずる生活上のあらゆる問題に対して、
実際的な活用方法を紹介してくれる存在。
大きな病院であれば、必ずと言っていいほど配置されていると思います。
(主治医や看護師に確認してみましょう)

 

また、下記のような機関にアクセスすることで情報を得ることも可能ですし、
乳がん患者が作る「患者会」に相談するというのも一つの手です。
いずれにしても、セカンドオピニオンと併せて利用したいネットワークですね。

 

【乳がん関連団体】
日本対がん協会 03-3571-5203
日本乳癌学会 03-3570-0433
日本乳がん情報ネットワーク 03-6278-0498
乳がん情報ネット 03-5842-5051
乳房健康研究会 03-5565-3650

 

【患者会】
全国の乳がん患者会 一覧