乳がんの教科書

乳がんの検査費用

乳がんの病期がかなり進行してから病院を受診する方がいます。
早く受診していれば助かった命が、
乳がんの発見が遅れたために助からなかった…
というケースも少なくないようです。

 

では、なぜ、定期的に検査を受けていなかったのか?

 

その理由として多いのが、「乳がんは検査費用が高いから」というもの。
確かに、治療費は保険が効くのに対して、
検査費は保険が効かない場合が多いため
本人負担が高くなってしまうというイメージがありますよね。

 

しかし、実際は、そうともいえません。
乳がんの検査費用は、健康保険で3割負担の場合には
およそ3000円〜6000円程度。
病院や検査内容によっても費用は異なりますが、
だいたいはこの程度です。

 

また、市町村で行っている乳がん検査場合には、
対象年齢であれば数百円から2000円程度で受診できます。
(40歳以上で2年に1回の割合)

 

もちろん、地域によっても金額は異なりますので、
一度、お住まいの地域の自治体に問い合わせてみてはいかがでしょうか。

 

検査の内容としては、視診、触診、超音波検査、マンモグラフィがあり、
メニューを増やせば費用もかさむという仕組みになっています。

 

どのような検査を受けられるかは病院によって違いますので、
必ず事前に確認しておきましょう。

乳がんの治療費

検査の結果、乳がんが見つかったら、
そこからは手術や化学療法などの治療を行うことになります。

 

もちろん、
「どれだけ治療費がかかっても助かりたい」
「どれだけ治療費がかかっても助けてあげたい」
と思うものですよね。

 

しかし、当然のことながら、
病期が進行していればいるほど治療費は高額になってしまいます。

 

一体、乳がんの治療費はどのくらいなのか?
気になる乳がん治療費例は以下のとおりです。(あくまでも参考値です)

 

 

【公的医療保険を適用した場合】

 

●手術(10日間の入院) 総額約65万円 
 うち自己負担分(3割)で約20万円

 

 

●放射線治療(全25回)総額約30万円  
 うち自己負担分(3割)で約9万円

 

 

●経口抗がん剤CMF(6ヵ月間)総額約10万円 
 うち自己負担分(3割)約3万円

 

 

●AC+TC(6ヵ月間)総額約70万円、
 うち自己負担分(3割)約25万円
※AC+TCとは?
初期乳がんの術後補助療法として用いられる治療法。
ドセタキセルとシクロホスファミドを投与(TC療法)する治療法と、
アントラサイクリン系抗がん剤ドキソルビシンと
シクロホスファミドを投与(AC療法)する治療法。

 

 

●ホルモン療法・抗エストロゲン剤(5年間)総額約85万円、
 うち自己負担(3割)約26万円

 

 

●LH−RHアゴニスト製剤(2年間)総額約135万円、
 うち自己負担(3割)約40万円

 

 

【公的医療保険適用外】
★差額ベッド代・・・個室や少人数部屋などを選択した場合にかかる費用。
病院によって異なりますが、1日1000円〜10000円以上。

 

 

★特殊医療費・・・人工乳房による乳房再建術は公的医療保険が適用されません。
人工乳房の場合、日本では厚生労働省が認可していないため、自費になります。
一方で、自分の皮膚を移植して行う場合は健康保険がききます。
(20万円〜30万円)