乳がんの教科書

乳がんの夫の気持ちが分かるサイト

日本人女性の18人に1人が乳がんに罹患すると言われる昨今。
1年間に新たに乳がんと診断される女性の数は、
5万人を超えているそうです。
特に30代から発症率が急増し、
40〜50歳代の女性が最も多いという特徴があります。

 

一方で、乳がんの治療も年々進歩しており、
症状やライフスタイルに合わせて
様々な治療法を選ぶことができるようになりつつあります。

 

…とはいえ、乳がんの告知→手術→治療→社会復帰の一連の流れを
たった一人で乗り越えるにはかなりの強い精神力が要るでしょう。

 

そんな時、治療生活を送る上で心強い支えになってくれるのが
日常生活のサポートはもちろん、金銭面、精神面でも
妻の不安を緩和するようかいがいしくケアしてくれる夫も増えているようです。

 

ただ、夫にとっても妻の乳がんはショックなもの。
いろいろな心配や悩みが尽きないハズです。
自分としては冷静なつもりでいても、心の中の動揺は隠しきれないもの。
妻はきっと、あなたの動揺に気付いているハズです。

 

では、どんな心構えで妻の乳がんを受け入れれば良いのか、
妻にどう接するべきなのか。
…立ち止まってしまった時におススメなのが、こちらの日記です。
乳がんの妻を持つ夫の気持ちが28章に渡ってつづられており、
大変参考になります。

告知されても動揺してはいけない?

妻が乳がんを発症した場合、夫としてはどうあるべきなのか。
図は、「ブリストル・マイヤーズ株式会社」が行った調査の結果です。
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乳がんを告知された時、多くの夫が、
「動揺したが、表面上は取り乱さないようにした」
と回答しています。
これはおそらく、妻への優しさ、愛情でしょうね。
自分が取り乱せば、本人はもっと動揺する。
余計な不安を感じさせないように…
男性も、色々と考えてくれているんだなということがよく分かる結果ですね。
(筆者の父親は、母が乳がんになった時はひどい混乱っぷりでしたが…苦笑)

 

「胸に違和感がある」と聞いた時点で、
「乳がんの可能性を想定していたので覚悟ができていた」
という夫も多いようです。

 

また、進行のステージがどうであったのかも、
夫の態度に大きく影響してくるでしょう。
転移の可能性が低く、あまり進行していない場合は、
「治療すれば命には別条がない」という安心感から、
あまり動揺しないのかもしれません。
これが、かなりの段階まで進行しているようだと、
普段どんなに冷静な夫でも取り乱してしまうかもしれませんし…。

 

また、家系的にがんが多い、いわゆる“がん家系”の方も、
乳がん告知を聞いてもあまりビビらない傾向があるようです。
妻も夫も、「いずれは自分も」という覚悟ができていれば、
イザそのような場面になっても、
取り乱さずに現実を受け止められるのかもしれませんね。

大切なのは、一緒に病気に向き合うこと

乳がんだったことを夫に告白した時、
あまりにも激しく動揺されてしまうと妻としては不安になりますし、
逆に、動揺を隠そうしているのが丸分かりなのも、
なんとなく申し訳なさを感じてしまうものです。

 

しかし、より大切なのは、その後です。
一緒に乳がんと向き合い、一緒に戦ってくれるかどうか?
そういう意味では、グラフのようにほとんどの夫が
「ある程度までは本人と病気について話し合えた」と答えており、
病気と向き合おうとする姿勢があることは見て取れると思います。
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もちろん、治療については
基本的に医師の方針に従わざるを得ないわけですが、

 

「Aという医師とBという医師、どちらの方針に従うか?」
「Aという治療法とBという治療法、どちらを選ぶか?」

 

…といった選択を迫られるケースもあり、
そのような場合は夫の冷静かつ客観的な判断も必要になってきます。

 

二人そろって医師から十分な説明を受け、
妻と夫の“二人とも”が納得して治療法を選ぶのがベストでしょう。
夫としては、医師からの説明には毎回つきそうくらいの姿勢が必要です。

術後のメンタルケア

乳がんの手術で乳房の一部(または全て)を切除した場合、
その傷跡がコンプレックスになって
夫婦関係がうまくいなかなくなるケースもあるようです。
乳房は女性にとって非常に大切な部分ですから、
術後しばらくはナイーブになってしまうのも仕方がないことです。

 

しかし、夫側としては、意外なことに
「気にならない」と答えている方が多いんですよね。
kinina

 

この辺からも、「乳房を切る」ことに対する
男女間の認識の違いが垣間見えます。

 

実際に妻が乳房を手術したという夫の体験の中では、

 

「“きれいになっているよ”と言葉に出して言ってあげることで
本人も安心している」

 

…と語る夫がいる一方で、

 

「術後2年経っているのに、本人は自分の胸を見ると泣き出す」
「話題に出すと、泣きだしてしまう」

 

…という方も…。

 

こんな言い方をする身も蓋もありませんが、
夫(男性)には妻(女性)の気持ちは分かりません。
それは、仕方のないことです。
いくら「気にならない」と言われても、
本人が気になっていれば、それは気になるのです。

 

その辺は、妻の性格や精神状態を見つつ、
傷跡や心に抱えたコンプレックスも含めて丸ごと受け入れてあげることで
徐々に心の距離も近づいてくるでしょう。