乳がんの教科書

はじめてみよう! にんじんジュース生活

世の健康オタクたちの間でブームになっているのが、
朝一杯の“にんじんジュース”
無農薬のニンジンを使って自家製ジュースを作り、
毎朝、コップ1杯飲むという、一見、ごく簡単な健康法です。

 

これが「乳がんの再発予防にも効果的らしい」ということで、
筆者の母も、乳がんの手術の後に
この“にんじんジュース習慣”を始めました。

 

「そんな簡単なことで乳がんの再発を防げるなら…」と、
まさに藁にもすがる思いで始めたようですが、
このジュースのおかげか、抗がん剤治療にも負けず、
体力を維持できています。

 

「それなら私も始めてみようかな」と思ったあなた。
ひとつだけ、こだわるべきポイントがあります。
それは、使用するジューサー。
野菜の酵素を壊さない、
「低速ジューサー」で作ることに意味があるようなんです。
(Amazonでも30,000円近くしますので、
購入するにはちょっと覚悟が必要ですが…)

 

緑黄色野菜には、身体の消化や代謝に欠かせない
「酵素」が豊富に含まれていますが、
これは非常にデリケートな性質を持っており、
熱などの衝撃を受けるとすぐに壊れてしまうという難点があります。

 

低速ジューサーなら、素材の酵素をそのまま残すことができるのです◎

なぜにんじんが効くの?

ところで、なぜ、にんじんは乳がん予防に効果的なのでしょうか。
それは、にんじんに含まれている
「βカロチン」という成分に秘密があります。

 

βカロチンには、体内で発生した有害な「活性酸素」を無毒化する
「抗酸化作用」があることが知られています。
「活性酸素」とは、空気中から取り込まれた「酸素」の構造が変化したもの。
酸素自体は人体にとってなくてはならない物質ですが、
ちょっとした構造変化によって、細胞を酸化させる有害物質に変化します。

 

分かりやすい例を挙げると、鉄についた茶色いサビ。
私たちの体内で、あれと同じような現象を起こすわけです。

 

例えば、コレステロールは
活性酸素の働きで「酸化コレステロール」になります。
これが血管の壁に付着すると血管が狭く・硬くなり、
いわゆる「動脈硬化」になってしまいます。

 

また、古くなった細胞を新しく作り変える際、活性酸素が悪さをすると
細胞内の「DNA(デオキシリボ核酸)」にミスコピーが生じます。
これは謝った細胞が生み出される元となり、
結果として「がん細胞」を増殖させる原因にもつながります。

 

つまり、活性酸素は乳がんの再発につながる要因の一つでもあるわけ。
そこで、にんじんの出番!にんじんに含まれるβカロチンは、
活性酸素を体内で悪さをできない状態に分解してくれます。
これが、いわゆる「抗酸化作用」と呼ばれる作用なのです。

野菜は免疫細胞を活性化させる

にんじんに代表される、
いわゆる「緑黄色野菜」と呼ばれる色の濃い野菜には、
体内の免疫細胞を活性化させて
「自然治癒力」を高める作用があることも知られています。

 

免疫細胞とは、私たちの身体を有害な外的から守ってくれる細胞のこと。
皮膚や鼻・喉の粘膜などの防御壁を突き破って血液に入ってくる
ウィルスなどを攻撃し、ウィルスが体内に広がるのをブロックしてくれます。
つまり、免疫細胞の働きが強化されれば、
外敵にも負けず健康でいられるわけです。
これが、いわゆる「自然治癒力の高い状態」ですね。

 

もちろん、がん細胞にも負けません!
たとえ乳がんを再発した場合でも、
治療に耐えうるだけの体力を増強してくれる作用があります。

 

しかし、残念ながら免疫細胞の働きは年齢を重ねるごとに衰えていきます。
だからこそ、にんじんジュースを飲むなどして
“意識的に”免疫細胞を強化する必要があるのです。

 

(ちなみに、にんじんに含まれる“人参サポニン”には食菌作用があり、
体内に侵入した細菌に対しての抵抗力を強めてくれるとも言われています)